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平成27年5月31日(日) 国際交流会館
福井市ウエイトリフティング協会主催にて、久保山さん、の栄養セミナー開催しました。
個人的には久保山さんのご講義は2回目ですが、とても有意義な、あっと言う間の2時間でした。要所々々に、脳の前頭葉を活性化する運動を交えながらの進行で、これを毎日実行するだけでも脳の老化防止に繋がると思う。
これは、「交渉と説得」という社内の生涯教育研修会で聞いた内容だが、
日本人の行動の特徴を裏付ける話として以下のようなものがあるそうだ。
今まさに遭難しそうな船に乗っている状態で、救命ボートが足りずに、飛び込んでもらわなければならない状況に、乗客の日本人に対してならどう説得するかという例だ。
それは、「みんな飛び込んでいるぞ、さあどうする」が効果的だと言う。
今回の栄養セミナーでは、体に良いものを摂取するということよりも、「悪いものをとらない」ということを優先するということがポイントであると聞いた。その解説がまた納得のいくもので、合理的な考え方である。
ある日荒れ果てた畑を自由にしていいからと貰った場合に、まず最初にやることは何かということだ。畑は、草ぼうぼうで、大小の石がごろごろしている。ゴミも沢山。そんな畑でまず最初にすることは、種をまくことでも水をやることでもない、邪魔になる石をどけることから始めるのが賢明であろうということだ。石やゴミが、「悪い食べ物」ということに当てはめれば理解できる。
体に悪い食品の中には、多くの人が、これは絶対に良い食品であると信じて疑わない品も含まれていたが、問題はその証明の難しさにあると思う。
狭い日本といえども、食生活や文化の相違、背景因子が多すぎるのだ。たとえ「悪いもの」を食してしても、良い異なる食品を摂取することにより相殺されたり、遺伝や体力によっても耐性が異なると思う。
これを統計学の言葉では、交互作用と言うが、日本人の気質というものがまた皮肉な作用をもたらしているのではないだろうか。
あらためて科学技術などの原理原則による評価が如何に大事なことかということを再認識した。
なお、今回のセミナーでは、あくまでも強制的なものではなく、このような考え方もあるということを念頭にお聞きくださいという前説があったことを追記しておく。
何よりも私たちにとって不幸なことは、情報が「ない」ことである。
また、講師は、自分の講座を録画しクオリティーコントロールに利用している。
何の世界でも同じだが、自己研鑽を怠り、惰性で商売をしているヒトたちの未来は、明らかである。