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201310/19

腸神経系

免疫の話を読んで頂いた方は、内なる外環境ってのを覚えていらっしゃるでしょうか?
マクロファージが外来物質を消化するときに使ったファゴゾームってやつでした。

 

さて、人は外環境と接している場所には簡単に外部の物が内部に入れない様な仕組みを持っていました。一番わかりやすいのは皮膚ですね。
ここでちょっと考えてみていただきたいのは、消化管の中ってのは、内なのか外なのかということです(^^;
これ。厳密に言うと外の様です(^^;

 

足をがばっと開いて立ち、空を見上げて大きく口を開けてみましょう。
人の内臓は、くねくね曲がっていますが、一直線だとしたら、口の中を覗くと地面が見えるはずです(^^;;;;;

 

外環境と接している部分の構造は大きく分けると2種類あるようで、皮膚などは非常に密に細胞同士がくっついた物が何層にも重なり、最も外側の細胞を逐次脱落させながら、内側でどんどん細胞を作り出して古い細胞と新しい細胞が入れ替わっています。重ね着構造ですね。この様な物を重層偏平上皮というそうです。
このタイプの上皮の場合、一層だけを見るとそれほど強くないのですが、何層もありますので、全体で見ればかなり強固な壁になるそうで、表面が少し位傷ついても大した問題にはならないそうです。
口の中や食道も皮膚と同じ様な構造なんだそうです。

 

で、消化管の方の外環境と接している部分も上皮と言いまして、この細胞も皮膚に負けず劣らずの厳しい外環境にさらされているわけです。
こちらは、粘液を出すことで外環境に対応しています。
粘液は、いろいろな物質を通しにくい構造をしていますので、魚の体表もこれで守られていますし、腎臓のおしっこに面している部分の細胞も粘液で守られているそうです。
この粘液を使う上皮は、皮膚などとは違って細胞層は一層だけだそうです。
大腸の上皮は一層ですが、真っ平ではなく陰窩という井戸のようなくぼみが数十~数百ミクロンおきに並んでいます。この陰窩というのは、上皮細胞をどんどん作っている場所だそうです。

 

大腸の上皮細胞というのは、一種類ではないそうでして、吸収を担当する円柱上皮細胞ってのとかホルモンを分泌する内分泌細胞、杯細胞に空胞化細胞と、いろいろ取りそろえてあります(^^;
小腸では、円柱上皮細胞が一番多いので大腸の説明でもこの細胞のことが良く書いてあるらしいのですが、大腸においては、この細胞は多数派ではないそうです。
大腸で、粘液を作り出しているのは、杯細胞と空胞化細胞だそうでして、どちらも良く似たワイングラスの様な形をしているらしいですが、空胞化細胞が作り出す粘液は、硫酸基等の酸性の側鎖を沢山持っている粘液で、分泌の仕方も杯細胞は粘液を一気に出しますが、空胞化細胞の方は少しづつじわじわと出すそうです。

 

陰窩の底の方には、これと言った特徴のない未分化細胞があるらしいのですが、これが分裂して出来た細胞が何回か分裂を繰り返すと、杯細胞だとか円柱上皮細胞とか、特徴のある細胞になっていくのだそうです。
こうして出来てきた細胞が陰窩の底の方に居座っていると、陰窩がパンクしてしまいますから(^^;、出来た細胞は陰窩の出口に向かって、ベルトコンベアの様に動いていくのだそうで、出口から出ますと、大腸の中身に接している平らな部分へ移動して行くそうです。

 

こうして、はれてお天道様の下・・・・・じゃないな(^^;に出たそれぞれの細胞ですが、杯細胞等はこの段階で既に粘液の分泌をし終わっていて、杯の部分が見えないことが多いそうです。だから、粘液が陰窩から出てくるように見えるんですね。
こうして、役割を終えて年老いた細胞は大腸の中へ落ちて行くそうです。

うんちを動かす為には水が必要だという話を書きましたが、滑らす為の水を出しているのもこの陰窩だそうです。

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