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大腸とストレス
テスト前などで緊張が続くと、おなかを壊すことがあります。
子どもが「おなかが痛~い」とか言うと、「嘘こくでねぇ~っ!ドガッバキッベッ!」と怒る親が居るようですが(^^;、ストレスが原因でおなかをこわすことがあるそうです。
判ったのは1980年代も後半になってからだそうですが(^^;
健康な人に指を氷水につけて「痛み」というストレスをかけて下痢をするかどうか調べる実験を行ったそうです。
こうしたストレスがかかった時の腸での水分や塩類の吸収量の変化を測ったそうですが、小腸では通常、長さ30センチあたりで、1時間に40ミリリットル位の水分を吸収するのだそうですが、ストレスをかけますと、この吸収量が半分くらいに減ってしまったそうです。
で、ストレスをかける前に、副交感神経の情報伝達を邪魔する働きのあるアトロピンを投与するとストレスの作用が出なかったそうでして、ストレスは副交感神経によって伝えられることが判ります。
ストレスの情報は大脳で処理されることが判っていますので、ストレスを受けますと、大脳はその情報を処理して、副交感神経を通して腸に指令を送り、それを受け取った腸が、それに応じて機能を変化させたという事になります。
腸の機能は大脳の支配を受けていて、感情の起伏等にも支配されているそうです。
小腸だけでなく、大腸の方もストレスの影響を受けるそうでして、ストレスをかけると大腸の中身の通過時間が早くなるそうで、小腸で水の吸収が悪くなり、水分の多い中身が大腸にやってきて、充分な時間大腸にとどまれれば、水分の吸収を出来るのですが、通過時間が早くなると言うことは、
大腸でも水分の吸収を充分に出来ませんので、結果は下痢とあいなるわけです(^^;
これが、「神経性消化不良」と言われている病気の正体です(^^)
また、コレラ等は、腸の上皮細胞が水をどんどん分泌してひどい下痢になりますが、この下痢も神経性の下痢らしく、腸神経系の働きを薬で止めてしまうと、水分の分泌量が2割くらいに減るそうです。
これは、臨床の場でも応用されているそうで、コレラにかかった人には、スポーツドリンクのような経口補液を飲ませて水分補給をするらしいのですが、その時に、局所麻酔薬を混ぜると、劇的に下痢が止まるそうです。
ということで(^^;
うんちの話はここまで。
一日1回うんこの謎は解けましたでしょうか?(^^;;;;;
口から入った食べ物のかすが、全部一塊でうんちになって出てくるわけではないようです。
うんちを作っている大腸では、私達が思っているよりはかなり複雑な機構をもって、複雑な処理をし、その上で、ほかほかのうんちを作っているようですね(^^;
少しは、うんちに愛着が湧いたでしょうか(^O^;
あの色は主に胆汁の色のようですし、あのかほりは発酵段階で作られる酪酸等が主役のようです。
うんちが臭いのではなく、私達の体の中で作り出される物が臭いのです(^^;
さぁ、うんちの「糞権」を認めてあげましょうっ!ヾ(^^;オヒオヒ