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201310/16

免疫とストレス

免疫系の新しい分野として、神経系、とくにストレスとの関連が最近注目されているそうです。

体の恒常性を保っている免疫系ですが、先にも書いたとおり、恒常性と言うのを維持するためには、ホルモン系等とのネットワークを作って動いています。

これらの系統は、互いに影響しあっていますので、病は気からという言葉の通り、精神的な変化が免疫系にも影響を及ぼすそうです。

特に、現代人はストレスの中で生活していると良く言われますが、日々我々が感じているストレスがどのように免疫系に影響を及ぼしているのでしょうか?

 

ときどき、良いストレス・悪いストレスという表現をするときがありますが、実際には、ストレスに善悪の区別はないんだそうで、ストレスの区別には2つの区分があるそうです。

一つは、継続的なものか、断続的なものかと言う点、もう一つは、強すぎるか、弱すぎないかという点だそうで、喜びの感情でも長く続けばストレスになるそうです。

 

では、実際にストレスとはどのような物なのでしょう?

人は様々な刺激を受けながら生活していますが、平均以上の刺激を受けたときに、恒常性にゆがみが起きてしまいます。ストレスとはこの恒常性におこるゆがみのことなんだそうで、一般的には、精神的な状態が定常状態から外れたときにストレスという言葉を使用しているようです。

しかし、学問的には、もっと広い意味で使用されているそうで、機械的・科学的・生物学的・精神的な刺激に対応して起こる、肉体的・精神的なひずみをすべてストレスと呼ぶそうです。

ということで、身近な人が亡くなったとか、単身赴任したとかいう大きな環境変化でなくても、人は常にストレスを感じながら生活していることになります。

ジュースを買おうと思ったらポケットに穴が開いていて110円落としたとか(^^;、電車を乗り間違えた、約束に遅れてしまった等、小さなミスがみなストレスとなり、その一つ一つが心身の緊張と不安を高めて、これが積み重なると心身の異常に結び付いていきます。

 

人の恒常性維持の為に、視床下部からの指令で脳下垂体から副腎へ働きかけるホルモンが出る・・・・って話を最初の方で書きましたが、平均以上のストレスが継続すると、恒常性に狂いが生じて、脳下垂体から副腎に働くホルモンが常時分泌されるようになってしまい、過度に生産された副腎皮質ホルモンが生体防御系の機能を低下させてしまうそうです。

 

寒い・暑いという感覚もストレスとなりますが、一番問題なのは精神的なストレスで、特に不快感を持続する物が問題です。

小動物の場合「拘禁ストレス」というのがありまして、マウスなどを行動の極端な制限である、身動きとれないような状態に置きますと、異常をきたしてしまいます。

 

では、全くストレスのない状態がいいかと言いますと、逆過ぎたるは及ばざるがごとしでして(^^;、そのような条件下では、生体防御系もぼけぇ~

っとしてしまうため、病原性のある異物などの侵入に対して即応することが出来なくなってしまうそうです(^^;

適度なストレスは、生体防御機能を高めるためには必要な刺激であるようです。

 

脳がストレスを継続的に受けた場合の、免疫系への影響というのは現在研究中のようですが、子猿を母猿や友達から隔離したり、マウスを騒音や光等の住環境のストレスにさらしますと、T細胞やB細胞の一時的な減少など、明らかに免疫系の機能が落ちるそうで、子猿を元の環境にもどしたり、マウスが置かれた状態に馴れると、免疫機能は元の状態に戻りるそうです。

受験勉強にひたすら打ち込んで、いざ本番で風邪をひいて実力を発揮できなかったなんて話を良く聞きますが、これを、気がゆるんで風邪をひいたと思うのは間違いでして(中にはそういう人もいるかも知れませんが(^^;)、

過度の緊張が継続したために免疫系のバランスが崩れて、風邪をひいてしまうというのが、大体正しいようです。

ストレス状態になると、血中の食細胞が微生物侵入の現場である炎症部等に速やかに集合できなくなってしまうことが判っているそうで、受験勉強のような継続したストレス状態では、食細胞の集合が遅れ、それによって、免疫系全体のシステム稼働が遅れますので、風邪をひきやすい状態になってしまうんだそうです。

 

で、今回のタイトルなんですが、ちょっと不謹慎かも知れない(^^;

しかし、書かないとタイトルが意味不明に・・・(^^;タイトルカエロッテカ?

 

有効な治療法が模索状態のエイズのキャリアの人にとっては、いつ爆発するか判らない爆弾を背負っている様な物で、そのストレスたるや大変な物があります。

こういった人達を診ている臨床の医師の人達は、とにかく規則正しい生活をさせることに一番の注意をはらうそうです。

というのも、例えば、80歳を過ぎた人を殺すのに刃物は要らないそうで、外交官並に海外を行ったり来たりさせればいいらしいです(^^;

実際、40歳を過ぎても定期的に外国航路を飛んでいるパイロットの寿命は短いそうです。

これは、時差によるストレスが原因です。

 

一定の歳になったら、やたらと子どもから海外旅行へ招待されるようになったらそれは狙われているのかも知れませんヾ(^^;オヒオヒ

 

 

過去にNK細胞と言いますと、ガンに対する働きばかりが強調されてきたらしいのですが、最近このNK細胞のウィルスに対する働きが重要視されてきているようです。

アメリカでも過労病(Fatigue Syndrome)が社会問題になっているそうで、特に大きな問題はウィルス感染なんだそうです。

 

先にも書きましたように、ストレスによってT細胞やB細胞が減るらしいことは判っていますが、リンパ球が少々減ってもTやBリンパ球が司る部分の免疫の力は簡単には落ちないそうで、今まで書いてきたようにこれらのリンパ球が外敵に対処し始めるのは、侵入後数日経ってからです。

これら異物にいち早く対応するのが食細胞やNK細胞で、特にNK細胞がウィルスに対抗する非常に重要な要員であることが判ってきたそうです。

抗原と抗体というような特異的な対応ではなく、なんでもすぐに対応するNK細胞は、ウィルス感染により体内で増加するインターフェロンによって何倍も活性化するそうです。

このなりふり構わない初期免疫系が時間稼ぎをしている間に、TやB細胞が闘いの準備をしているとうことです。

実際、NK細胞を取り去ってしまった動物は、ウィルス感染で死亡してしまうそうです。

 

免疫系は脳神経の影響をホルモンを介して受けていますし、免疫系が出す、サイトカインが逆に神経系にいろいろなシグナルを送っていることも判ってきているそうで、こうなりますと、当然、脳神経系の24時間の日内変動が免疫系に影響を及ぼしているのは間違いありません。

正常の状態ですと、NK活性は日中に高く、眠っているときは低いことが判っているそうですし、動物で良く知られているのは、歳を取ると急激にNK活性が低下する事だそうです。

今後、中年層以降の人の、時差ストレスなどと感染症の頻度と重篤さがはっきりしてくれば、脳神経系からくるストレスが免疫系とどのように関連しているのかを考えることが出来るようになるのではないかとのこと。

今のところ、過労病や過労死というのは、医師が診断するのではなく、裁判官が認定するかどうかという形になっています。

しかし、免疫学の方では、ストレスと体の抵抗性を結びつける事が出来る証拠が次々と見つかっているそうですので、近い将来、「人為性免疫不全症」とでもいうような病名が出来上がるかも知れませんね(^^;

 

ストレスの無い生活が考えられない以上は、それとうまくつき合って行かなくてはなりません。強すぎるストレスを継続的に受けないようにすることが大切だそうで、ストレスがたまっていると感じたときにはとにかく気分転換をすることが重要だそうです。

継続的なストレスの環を一旦断ち切ることが大切ということですね。

軽度で断続的なストレスは、免疫系にとっては適度な刺激となりますので、常に免疫系が臨戦態勢を作るのに役立ちます。この様な状態を保てるように生活を工夫することが一番のようです。

 

 

さて、過去から現在まで、栄養と感染症の関係というのが判る例がたくさんあります。

飢餓に悩まされている地域では、一人が病原菌に感染しますと、あっと言う間に広まることが良くあります。

日本でも、終戦直後等は結核が大流行しました。結核が減ったのは、抗生物質の開発というのもありますが、大きな要因は、栄養状態の改善なんだそうです。

 

タンパク質の欠乏が起こりますと、体表の粘膜がかさかさになり、傷口が出来てそこから病原菌が入りやすくなり、感染症を引き起こします。

また、栄養状態が悪くなりますと、補体の成分が消滅して、感染に対する初期防衛が完全に不能になってしまったり、ヘルパーT細胞が減少するそうです。

このほかにも、まぁ、いろいろな栄養素が免疫に関わっています。

 

例えば、ビタミンCが欠乏すると、T細胞比の減少を初め、リンパ球や食細胞などが機能低下を起こしますし、ビタミンAの不足でも免疫系は、弱まります。

栄養の話でよく出てくる不飽和脂肪酸なんかは、過剰でも不足でも免疫系に悪影響を出します。

金属系も鉄や亜鉛、マグネシウム慢性欠乏などで、免疫系の機能が低下します。

 

ストレスの所で触れたように、規則正しい生活を送ることと、偏りのない食事というのは、太るの痩せるのという話ではなく、あらゆる病気に対応している免疫系を正常に保つためにも非常に重要なことが判ります。

 

ところが、ちょいと例外もあるようで(^^;

自己免疫疾患等の場合は、免疫過剰の状態ですので、栄養を過剰に取りますと、逆効果になってしまいます。

マウスの実験で、栄養を60%に制限したら寿命が2倍になったという結果もあるようです(^^;

 

食品微生物の中にもビフィズス菌や乳酸菌などの腸内細菌には、免疫賦活作用をもって、ガン細胞を抑制する働きがあると言われている者もいますし、キノコに含まれている多糖類の中にも同じ様な作用を持っているものがあるそうです。

 

最近の若い人に妙な病が多い様な気がするのですが、これは、偏った食事が原因なのではないでしょうか?(^^;

 

ところで、発掘あるある大辞典で、依存症に関わる因子の中で、人はなぜ依存症に至るのか、というのに、幸福感は、ドーパミンが受容体に作用する量で決まるということが言われていました。

ところが、ドーパミンが増え、耐性ができると、受容体の数が増加するため、ドーパミンが受容体に満たされずに、幸福感を呼びにくくなるのだということです。

そこで、ノルアドレナリンが放出され、ストレスを感じるようになり依存症になるそうです。

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