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202511/15

脂肪は部分的に削減可能か?

「脂肪を部分的に落とすのが不可能であるということを納得する には、脂肪の貯蔵、動員、活用の生理学を知る必要がある。
脂肪は身体がエネルギーを長期的に貯蔵する形式であり、全身的な健康と回 復、および同化作用の経路に働きかけている体内の数多くのきわめて重要な機 能に関わりをもっている必須栄養素である。
脂肪は諸器官にとっていわば断熱材の働きをしているし、神経系が正しく作用 するように助けているし、ホルモンや細胞膜の生成でも一定の役割を果たして いるし、脂溶性ビタミン(A、D、E、およびK)の運搬にも関与している。

われわれが摂取した脂肪は、消化され、生物塩で乳化され、MCTと言われる 中鎖な脂肪酸は、小腸から門脈へと吸収され肝臓に運ばれたトリグリセリドが 遊離脂肪酸に分解された後、そこで遊離脂肪酸から再度トリグリセリドに構成される。
そのように生成したトリグリセリドは、再び動員されて循環系に出て、細胞で 利用されるか、もしくは脂肪組織に貯蔵される。
一般的な脂肪酸は、長鎖でありますので、脂肪酸やモノアシル グリセロールへと加水分解されて小腸から吸収されるが、腸管内で再びトリグ リセリドへと変換されて、リンパ管へと放出される。
リンパ管を通して運ばれるトリグリセリドは、キロミクロンというリ ポタンパク質の形態をとり、リンパ管を経由して運ばれたキロミクロンは、鎖 骨下で血流に入り、各組織へ脂肪を供給し、キロミクロンレムナントと呼ばれ る形で肝臓やその他の組織へ取り込まれて分解され代謝される。

体内の貯蔵脂肪の約90% は、皮下の脂肪の貯蔵場所に蓄えられている。こうした貯蔵場所こそ、腹部な ど脂肪が付いている箇所である。
身体は、エネルギーを使って余分な熱量が必要になると、貯蔵されている脂肪 酸を再度循環系に動員するため、生化学的経路と酵素の経路に刺激を与える。 こうした脂肪は肝臓に到達し、変換され、再び循環系に送り出され、細胞に運 搬され燃焼(酸化)されてエネルギーとなる。
残念ながら、脂肪の貯蔵場所とその近くにある筋肉の間には直接的なつながり がない。
すなわち、腹筋を覆うように貯蔵されている脂肪は、「エネルギー危機」が発 生した場合に必ずしも腹筋群によって活用されるとは限らない。」
(MUSCLE & FITNESS )より

身体内で余った脂肪は、生命の維持に欠かせない器官からなるべく遠いとこ ろへ蓄積されるようにできているそうです。
「だから、脳や心臓、性器周辺にはほとんど脂肪がない。 子宮のある女性は、(子供を産む能力がある間は)腹部に脂肪がつき、それを もたない男は、遠慮無く腹に脂肪がつき、俗に言う「たいこ腹」になる。 同時に背中にも贅肉がつく。
女性の場合は、大腿、尻、二つの腕に配分される。これは授乳や子育てのと き、クッションがわりになる部分だ」(話を聞かない男、地図が読めない女)
しかも、無酸素運動では、燃焼するのはグリコーゲンで、脂肪を燃焼させるた めには、エアロビクスのような激しい運動(有酸素運動)でなきゃだめだと か。

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